織額 | 美術小物 | 西陣織の歴史 | ||
花鳥画の代表的名匠である上村松篁画伯の作品や、飛鳥・天平文化をはじめ、長い歴史の中で花開いた文様や意匠を西陣織によっ
て再現し、芸術性の高い織物額にしました。絹のあでやかな光沢と、細やかな織りで繊細な描写を表現し、深みのある豪華な美術
工芸品に仕上げております。
「鴛鴦」は、昔より夫婦相愛を誉め讃え、「夫婦愛」と「和」を象徴しています。この作品に見られる仲睦まじい鴛鴦の姿に、画伯の鳥達によせる暖かい真心と、お人柄がしのばれます。 その雰囲気を大切にし、水面の微妙なうつろいの変化や、鳥達をつつむ自然の息使いを感じながら、多色の絹糸使いや織り方の工夫を十二分に吟味し、織り上げたものです。 |
上村松篁画伯は、バンコクの動物園で初めて見た縞白鷴(シマハッカン)の美しさに魅了され、三日間続けてスケッチをされたそうです。 この「樹下幽禽(初夏)」は、その当時の印象を大切にしながら、熱帯の奥深い林の中を想像して描かれました。 鳥の精悍な姿と緑の林の微妙な色彩を、多色の緯糸使いによって表現し、絹糸特有の光沢と温もりを生かし、丹精を込めて織り上げたものです。 |
鴛鴦唐草文は、中国・六朝時代の意匠にしばしば見られ、わが国では、正倉院の宝物に多種多様な鴛鴦文が描かれています。 中でもこの「天平鴛鴦唐草文錦」は、華麗でしかも非常に格調高いものです。 |
西陣手織りの伝統絹織物を用いた財布、ブックカバー、ポーチやバッグ等のオリジナル小物や、風呂敷等、身近な小物にも当社の
伝統美術工芸の粋が息づいています。
贈答やご挨拶に、 絹100%の西陣織風呂敷 | 西陣織物と本革で仕立てた各種小物 | 財布・名刺入れ等 |
西陣織の歴史
西陣織は平安時代に官営の織物業としてはじまり、応仁の乱で一時は壊滅的な状態になるものの、西軍の本陣跡地で再開されました。江戸時代には大陸伝来の高機(たかはた)技術を取り入れ、また、西陣高機織屋7組仲間が組織される等隆盛を誇り、高級絹織物として大きく花開きました。当社京都美術工芸所は西陣高機織屋7組の流れを汲み、その匠の技を引き継いでいます。